exhibition

言葉でもなく、イメージでもなく、

2021年11月6日 - 2021年11月28日

木金土日 12:30-18:00 (月火水定休)

参加作家:宇多村英恵、大木裕之、金川晋吾、木下令子

協力:ANOMALY、浦野むつみ、スーパー・ファクトリー株式会社

助成:文化庁「ARTS for the future!

ご来場は事前予約制となります。予約フォームはこちらから ※ご予約の際に住所をお伝えします。


また、会期中の営業時間外に、金川晋吾「日記を読む会」を開催いたします。

開催日時:11月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)11:00-12:00

日記を読む会の詳細とご予約はこちらから


大木裕之「色風」1991年 ©︎Hiroyuki Oki

 

誰も経験したことのない事態によって、誰にも無視できない新しい共通認識が生まれてからもうすぐ二年が経とうとしている。私たちはみな、それまで外に開かれていた余剰の時間を削ぎ落とし、限られた方法の中で他者との接触を試みたり抜け道を探ったりを、今もくり返している。この場所でもまた、誰かにとってのささやかな、ひとつの抜け道となるような展覧会を企画したい。

 

生活にますます密接するインターネットメディアの生む多くの言葉やイメージは、わかりやすく簡素化され、真実然とした表情を日々私たちの前に突きつける。本来その奥にひそんでいるはずの無数の声に耳をすますこと、それには膨大な時間を要するということを置き去りにせず、どのようにして人は忘れずにいられるだろうか。「多様性」「他者理解」「共生」といった言葉が安易に多用されていることの裏には、消費とはまったく目的も方法も異なるはずの、何か大切なものがそれらと混同され、覆い隠されているような気がしてならない。

 

「言葉でもなく、イメージでもなく、」というタイトルは、未だなにかを断言していない、すぐに結果や答えを出すことに回収されない、とめどない会話の途中のような仕草をあらわしている。

たとえ同じ国の言語を用いていたとしても、受け手の持つ文脈や感性によって、伝達者の意図とは別の解釈や印象を生むことには終わりがないはずだ。情報として何かを知ることが身体的経験としてのそれを凌駕することなく、生身の体で思考しつづける実践が、本展で紹介する4名のアーティストの作品の中に出会えるのではないだろうか。展覧会は主に2020年以前に発表された作品やプロジェクトによって構成される。誰もが直面している人間社会のありようや、自然環境へのまなざしを問う彼らの実践は、もうずっと以前から、先見性に富んだ普遍的なものとして、変わらず投げかけられてきたように思えるのだ。


作家プロフィール

 

宇多村英恵(うたむら はなえ)

1980年生まれ。2004年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ大学ファインアート学科卒業。2010年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジ大学院ファインアート学科修了。
近年の主な展覧会に「アジアン・アート・ビエンナーレ」(2021年・国立台湾美術館、台中・台湾)、「Contretemps.」(2021年・NYU Gallatin WetLab、ニューヨーク)、「Resonances of DiStances / 共鳴する距離感」(2021年・basedonart gallery , デュッセルドルフ、ドイツ)、「Living Matters」(2021年・トレチャコフ美術館、モスクワ、ロシア)、「ecofeminism(s)」(2020年・Thomas Erben Gallery、ニューヨーク)、「賑々しき狭間」(2019年・国際芸術センター青森、青森)など。「Holiday at War / 戦場と休日」(2018年・資生堂ギャラリー、東京)で資生堂アートエッグ賞を受賞。

作家ウェブサイトhttps://hanaeutamura.com/

 

大木裕之(おおき ひろゆき)

1964年東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。東京都、高知県在住。

主な展覧会に「東京ビエンナーレ2020/2021」(2021年・神田エリア会場、東京)、「虹のキャラバンサライ – あいちトリエンナーレ 2016」(2016年・長者町会場、愛知)、「[被曝70周年: ヒロシマを見つめる三部作 第1部] ライフ=ワーク」(2015年・広島市現代美術館、広島)、「マイクロポップの時代:夏への扉」(2007年・水戸芸術館、茨城)、「How Latitudes Become Forms」(2003年・ウォーカーアートセンター、米国)、「六本木クロッシング」(2004年・森美術館、東京)、シャールジャ・ビエンナーレ(2007年)、「Out of the Ordinary」(2007年・ロサンゼルス現代美術館 MOCA、米国)など。第45回ベルリン国際映画祭にてネットパック賞受賞。

作家ウェブサイトhttp://anomalytokyo.com/artist/hiroyuki-ojki/

 

金川晋吾 (かながわ しんご)

1981年生まれ。神戸大学卒業。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)刊行。近年の主な展覧会に「他人の記録」(2021年・旧神谷伝兵衛邸稲毛別荘、千葉)、「声の棲み家」(2021年・プライベイト、東京)など。

作家ウェブサイトhttp://kanagawashingo.com/

 

木下令子(きのした れいこ)

1982年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。

近年の主な展覧会に「潜像」(2021年・crossing/岐阜)、Painters + Collection 2021(2021年・なかた美術館/広島)、「『うつす』二人展」2020年、Second2. /東京)「夕べがあり、朝がある」(2018年・LOOP HOLE/東京)など

作家ウェブサイト https://reikokinoshita.tumblr.com


【新型コロナウイルス感染症対策ご協力のお願い】
ご来場時に非接触の体温計にて体温測定させていただく場合がございます。またご来場時に37.5℃以上の場合、ご入場をお断りさせていただきます。
マスクの着用と、ご来場時に入り口にて手指のアルコール消毒のご協力をお願い申し上げます。
発熱や咳等の症状があるお客様は、ご来場をご遠慮いただきますようお願い申し上げます。