event
hanage 「 追記 」
2016年8月27日(土)13:00-18:00
※お越しの際は、事前にお名前、ご連絡先のメールアドレスまたは電話番号、ご来場時間をご明記の上、
info@krautraum.comまでご連絡ください。(当日受付可)
このたび、krautraumでは、今秋開催の戸田祥子個展に先駆けた関連イベントとして、
アーティストユニット“ hanage ”(ハナゲ)による「追記」を開催いたします。
アーティストの戸田祥子、青木真莉子、秋山幸によって2015年に結成された “ hanage ”。
それぞれが自律したアーティストでありながら、その傍らに据える集合体としての表現活動とは、
彼女たちに何をもたらしているのだろう。
今回、戸田の個展に至るまでの時間の経過を、彼女の制作過程において
今や重要な立ち位置にあるhanageの活動を通して公開する。
「個」としてのあり方、「集団のなかの一員」としてのあり方は、常に自らのなかで影響し合い、思考やその時々の立ち振る舞いが表現を拡張する可能性を秘めている。そこには国や地域、大小あらゆる組織など、私たち誰もが身を置く社会までもが映し出されるのではないだろうか。
「追記」において、一日のわずかな時間のあいだに現れるのは、一過性のパフォーマンスであり、展覧会でもあり、きっと冷蔵庫に貼ったメモ書きのような、互いの思考が絡み合う彼女たちの日々の断片の集積でもあるに違いない。
作家ステイトメント
何かについて、もう一度考え、思いを巡らせる時、その時は言葉に表れず、
こぼれ落ちた感覚や考えの集積が、存在したことに思い当たる。
そして、何を食べたのか思い出せない時でも、体はその栄養素によって形作られる。
これまでhanageは、労働と美術との関係を題材にした展覧会「セメントと手紙」や、美術の仕事をしながら子供を生んだ人たちによるトークイベント「子供ができたらどうなるの?」を開催してきました。
それらを開催するにあたって作成されたテキストや映像記録をもう一度見返し、出て来た考えの後押しや感覚を、
食べ物や飲みものに表します。訪れた人は自由に食べ飲むことができます。
展覧会やイベントには終わりがあります。でも毎日の生活に終わりはなく、思考とイメージは形を変えながらも、
私たちの身体に、私たちの現実に戻ってくるのです。
これまでのhanageのアーカイブを、「味わえる追記」とともにご鑑賞ください。
hanage (青木真莉子、秋山幸、戸田祥子)