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石川卓磨 × 上崎千「喉の奥深くからの声」
2016年9月22日(木•祝)16:00-19:30
このたびkrautraumでは、石川卓磨企画「喉の奥深くからの声」を開催いたします。
2016年9月22日(木•祝)16:00-19:30
開場時間:15:30-
料金:1,000円(1ドリンク付)
定員:15名 ※事前予約制 お名前、人数、ご連絡先のメールアドレスまたはお電話番号をご明記の上、info@krautraum.comまでご連絡ください。
実話をベースにした映画は、質的にも量的にも映画全体の中で無視することのできない重要な位置を占めている。
ドキュメンタリーが純粋なノンフィクションではなく、製作者による徹底された構築物と見るのであれば、歴史的事件を忠実に再現した劇映画もひとつのドキュメンタリーだということができる。
たとえば、インドネシアで起きた100万人以上の大虐殺を引き起こした本人たちに、その真相を演じさせた『アクト•オブ•キリング』を観ればわかるように、これらの映画は告白と再演の場になっている。事実性を映画に与えようとする本人と、それになりきる役者の模倣の能力、そして事件の再演としての映画とは何か。
本イベントでは、政治的不透明さと暴力性が際立っていた70年代アメリカを舞台にした『ゾディアック』や『大統領の陰謀』などの映画とそのメイキングを巡りながら、ゲストの上崎千氏とともに話をしていく。
石川卓磨
プロフィール
石川卓磨(いしかわ たくま)
美術作家、美術批評。近年の展覧会に「教えと伝わり」(タリオンギャラリー、東京、2016年)、「石川卓磨×山本良浩展 responsive/responsible」(テコギャラリー、青森、2016年)、「カメラのみぞ知る」(ユミコチバアソシエイツ viewing room shinjuku、東京、2015年)等。近年の評論に「ポストアプロプリエーションとしての写真」(『カメラのみぞ知る』[図録]、ユミコチバアソシエイツほか、2015年)等。
上崎千(うえさき せん)
1974年、神奈川県生まれ。ポストモダニズム期における諸芸術の非ミュージアム的な在り方(表現が必ずしも「作品」として結実せず、言語と資料体との間に「思考」として堆積すること)、すなわち諸芸術のアーカイヴ的な在り方に関心がある。