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親密と対岸

2017年5月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)

このたびkrautraumでは、五組のアーティストによる映像上映会「親密と対岸」を開催いたします。

 

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上段:左. 山本良浩「醜い声」、右. 箕輪亜希子「trace」下段:左. 戸田祥子「台所の果物(温暖湿潤の中の熱帯モンスーン)」、中. 斎藤玲児「#19」、右. 高嶋晋一+中川周「Put,Pass &Pull」

 

2017年5月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)

参加作家: 斎藤玲児、高嶋晋一+中川周、戸田祥子、箕輪亜希子、山本良浩

各日3回上映 13:30〜/15:30〜/17:30〜

上映時間 52分

入場料500円 各回定員10名

※事前予約制 お名前、人数、ご希望の時間帯、ご連絡先の電話番号またはメールアドレスをご記入の上、

info@krautraum.com までご連絡ください。

 

ポケットから携帯電話を取り出し、目の前の光景を即座に記録することは容易いけれど、当然ながらこの目で見たものと同じようには、カメラの目には映らない。目に焼き付けておきたかった景色は期待はずれの結果をもたらしたり、より一層あざやかな色をまとって、美しく保存されてゆく。四角い枠の中に世界を見ることをこれほどまで日常的に行うことは、何を見ているのか/見たいのか/見なくてはならないのかを考えさせると同時に、忘れさせもする。

五つの作品の内にある撮影者の経験と計画と、カメラの向けるまなざし、時として起こる偶然、そうした幾重かにつらなるフィルターを通して享受するこの映像体験とは何だろうか。

物の静かな佇まいやざわめき、彼らの生活の匂いや声によるささやかな動きの連続は私たちの私的な経験へと結ばれ、

きっとその先にある社会をも映し出す。

 

上映作品:(以下作家名五十音順)

斎藤玲児「#19」5’57” 2016年

高嶋晋一+中川周「Put,Pass &Pull」11’27” 2016年

戸田祥子「台所の果物(温暖湿潤の中の熱帯モンスーン)」5’12” 2013年

箕輪亜希子「trace」22’11” 2017年

山本良浩「醜い声」8’03″ 2011年

 

 

プロフィール

 

斎藤 玲児(さいとう れいじ)

1987年生まれ。2010年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。近年の展覧会に「#18-4」( switch point、東京、2016)、「もうひとつの選択 Alternative Choice」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2015)、「COVERD TOKYO:Hikarie,2014」(渋谷ヒカリエ、東京、2014)、「SLASH/09 : 回路の折り方を しかし、あとで突然、わかる道順を」(the three konohana (大阪)、実家 JIKKA (東京) 、2013)、「#13」(山手83、神奈川、2013)

作家ウェブサイト http://reijisaito.com

 

高嶋晋一+中川周(たかしま しんいち+なかがわ しゅう)

パフォーマンスやビデオ作品などを発表する美術家の高嶋(1978年生まれ)と、建築物や考古資料の撮影などに携わる写真家の中川(1980年生まれ)。2014年より共同で映像制作を開始し、それ自体は画面内に見えるものではないカメラの運動性を基軸とした作品を発表。

主なグループ展に、「無条件修復UNCONDITIONAL RESTORATION Pre-Exhibition」2015、「無条件修復 UNCONDITIONAL RESTORATION」2015、「Self-Reference Reflexology」2016(以上すべてmilkyeast、東京)。また、ロックバンドtnwh『さまよえるダメージジーンズ達』2015[https://www.youtube.com/watch?v=v-6X7ylTQOU]や福留麻里ダンス公演『動きの幽霊』2016[https://youtu.be/p4I46oKV9RM]のPVなども手がける。

 

戸田 祥子(とだ  しょうこ)

2006年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。近年の展覧会に、「分け目で、踊る」(krautraum、東京、2016)、「瀬戸内国際芸術祭」(香川、2016/2013)、「断片から景色」(アキバタマビ21、東京、2016)、「引込線」(埼玉、2015)、「成熟と喪失」(TALION GALLERY、東京、2013)、「Blue Valentine」(XYZ collective、東京、2013)、「地理に、リズム」(3331 gallery、東京、2011)等。

作家ウェブサイト https://sites.google.com/site/shokotoda/home

 

箕輪 亜希子(みのわ あきこ)

1980年生まれ。2008年 武蔵野美術大学大学院修士課程修了。近年の展覧会に、 「距離と囲い」( krautraum、東京、2015)、「貴方を想う。そしていくつかの私について。」(void+、東京、2015)、「乳海攪拌と不出来なアムリタ 」 ( gallery21yo-j、東京、2014)、「切断vol.Ⅲ」(3331 Arts Chiyoda 1F 3331GALLERY、東京、2017)、「長い夢を見ていたんだ。|I’ve Been Dreaming for a Long Time.」(TALION GALLERY、東京、2013)、「引込線」( 旧所沢市立第2給食センター、埼玉、2013)

作家ウェブサイト http://minowaakiko.com

 

山本良浩(やまもと よしひろ)

2012年東京芸術大学先端芸術表現科修士課程修了。近年の展覧会に、「石川卓磨×山本良浩展. responsive/responsible」(テコ・ギャラリー、青森、2016)、「恵比寿映像祭(東京都写真美術館・2015)」、「クリプトビオシス:世界の種」(インドネシア、2015)、「Tokyo Story」(トーキョーワンダーサイト、東京、2014)、「第15回ジャパン・メディアアート・フェスティバル」(国立新美術館、東京、2012)